不動産売却に欠かせないシステム│不動産流通機構へ登録
不動産売却のために契約した不動産会社は、ホームページに物件情報を出したり、広告を配布したりして、買主を見つけようと活動します。しかし、不動産会社1社のみの力ではなかなか見つかりにくいことも。
この記事では、不動産売却に欠かせない不動産流通機構についてご紹介しします。
不動産流通機構とは
不動産流通機構はレインズとも呼ばれ、国土交通大臣が指定した「指定流通機構」が運営するネットワークシステムです。レインズができるまでは、それぞれの不動産会社が各自で広告を出したり知り合いの不動産会社と情報交換したりして買主を見つけていました。
しかし、それでは売却までがとても時間がかかってしまいますよね。
そこで、スムーズに幅広く物件情報を仕入れ、売却をスピーディーに進めるためにレインズが導入されたのです。
媒介契約と不動産流通機構
レインズは、誰もが使えるシステムではありません。不動産会社と媒介契約を結んだ後に、レインズに売却する不動産情報が掲載されます。
媒介契約は3種類ありますが、レインズへの登録が義務付けられていない契約もあるので、注意しましょう。
媒介契約の種類 レインズへの登録
専属専任媒介契約 契約日翌日から5営業日以内
専任媒介契約 契約日翌日から7営業日以内
一般媒介契約 登録義務なし
レインズへの登録が最も早いのが専属専任媒介契約です。
登録期限が〇日後ではなく、〇営業日後であるため、休業日は日数にカウントしません。
<例>
4/1に媒介契約・4/2,3が定休日の場合
専属専任媒介契約:4/8までにレインズへ登録
専任媒介契約:4/10までにレインズへ登録
レインズに登録すると登録証明書が発行されるので、不動産会社から受け取りましょう。
不動産流通機構のメリット
専属専任媒介契約と専任媒介契約はレインズへの登録義務がありますが、登録することでどのようなメリットがあるのでしょうか。レインズのネットワークはとても広いため、物件情報を多くの不動産会社がチェックできるのが大きなメリットです。
たくさんの不動産会社が情報を目にすると、買主が見つかりやすくなります。
また、過去の不動産の取引事例が閲覧できる点もメリット。
似たような物件の売買情報を確認して、売却に適正な価格を知ることができます。
まとめ
不動産はなるべく早く売却をしたいですよね。そのためには、買主が見つかるよう多くの不動産会社が情報を仕入れられることが大切です。
不動産流通機構は不動産売却をスムーズに進められるシステム
媒介契約によっては登録義務がないことがある
多くの不動産会社が情報を目にするので買主が見つかりやすい
不動産情報を広く公開するだけでなく、価格が適正なのかも判断できるので、レインズのは不動産売却にはなくてはならないものですね。